2020
03.18

活版印刷で印刷された本「写真作法」土門拳

活版印刷について

「写真作法」 
作法と書いて、”さっぽう”と読みます。

著者:土門拳(どもん けん)
1976年9月15日、第一版が発行され、この本は1993年7月15日に発行された第15版です。

この書物、目次から全て活版印刷で印刷されているんです。
両面とも全て。
そして、1社ではなく、3つの印刷屋さんで分担されて印刷されているようです。

現代において、活版印刷された書物をまじまじ見るって、今作られたもの以外ではなかなか無いと思うので、知人から教えて頂き、すぐに購入しました!!!

アップで撮った写真はこちら。

目で見て、触れてみて、実感する活字の凹み。
プリントでは出せない、文字の存在感。
この一文、一文、活字を1つ1つ拾って文章にする。
薄い紙で両面印刷。職人技が光ります。凄い!

あ、ここでインキを足したのかな?
あ、ここは書体の大きさを変えてるかも!
部分的に、書体も違うぞ。

活版印刷物に魅了された方は、この小さな感動、ありますよね?

じっくりと読ませて頂きたいと思います。

土門拳(1909~1990)
土門拳は昭和を代表する写真家である。
徹底したリアリズムにこだわった報道写真や、寺院仏像など日本の伝統文化を独特の視点で切り取った作品を発表。
激動の昭和にあって、そのレンズは真実の底まで暴くように、時代の瞬間を、日本人の現実を、そこに流れる日本の心を捉えた。
「絶対非演出の絶対スナップ」など独自のリアリズム論を提唱し、戦後写真界をリード。また、写真界屈指の名文家としても知られる。

(※土門拳記念館より)